実は、村上隆展をやっていることは、以前書いた「奈良美智展」に行くま で知りませんでした。横浜美術館にあるポスターやチラシなどをくまなく見て いた時に発見したのです。後に書く「横浜トリエンナーレ2001」もしかり。し かし、奈良美智展を見に行った時には、もう、まったくもって時間がなかった ので、泣く泣くあきらめたのであります・・・しかし。天は我に味方した(お おげさな)。実家にあるパソコンがけっこうな値段で売れたので、東京に行く だけのオアシが手に入ったのであります。運良く、バイトも他の人とのスケ ジュール調整でうまく空きができた。これは・・・行くしかないでしょう?!
以前、横浜美術館に行った時にしっかりと、チラシをキープして帰ったの で、交通アクセスには問題なかったのですが・・・。地図を見る限り一体どこ にあるのか、ということが想像できません(笑)。仕方ないので、一番無難そ うな、「バスで、美術館の停留所がある」のでそこで降りることにしました。 まず、JR錦糸町駅で下車。バス停を探しますが・・・駅構内の地図には書いて ありません。困った。一応それらしき方の出口に出たら・・・ああ、ありまし た。停留所にはしっかりと「東京現代美術館経由」としっかり書いてあります が・・・バスはいつまでたっても来ない(苦笑)。これかな?と思ったバスに 乗ると「このバスは止まらないよー」と言われ。とにかく困りました。もう ちょっと存在をアピールして欲しい!さて、美術館行きのバスは、ハデハデの ゴテゴテです。なかなか来ないので、じっくり待ちましょう。
なんとか、会場の東京都現代美術館に着きました。パチパチ。外観はこん な感じです。
(1枚目)正面はこんな感じ。よく見ると「かいかい・きき」の「かいかい」 ちゃんのポスターが見えますね。意外と普通の正面入り口ですが・・・
(2枚目)横から見たらこんな感じ。DOB君のバルーンがデカデカと飾って あります。さすがに、館内で写真を撮るのはためらわれたので、外部から。 (弱気(笑))中に入らないとわからないのですが、このバルーンの真下から 200m先までエントランスが続いています(!)
現地到着した時点で、とてもおなかがすいていました。きょろきょろ。近 所を見回してもあるのはダダっ広い公園だけ。食堂・レストランが見当たらな かったので、近くのローソンでおにぎりを買い、公園で昼食。(実は、美術館 のレストランがあります・・・。値段はともかく外が嫌な方はこちらへ)寒空 の下、おにぎりを昼食を食べて、いざ 出陣!
長ーいエントランスの途中でチケットを購入し、展覧会入り口へ。
右手に見える長机は現代芸術スタンプラリーのスタンプを押せるところで す。私は奈良美智展で、この存在に気がつかなかったので、悔しくて、ここで 名刺の裏にスタンプを押しまくりました(笑)
この美術館の特徴として、上下の構造が非常に柔軟であること。この入り 口から入って、すぐにエスカレーターがあって3Fまで上ります。ここから村 上隆展が始まります。
ここから先は当然の如く撮影禁止なので、文字だけになります。エスカレー ターを上がり、展示室に入って真っ先に目に入るのが「ヒロポンちゃん」を初 めとする、一連の等身大&1/5フィギュア群。さすがに、この作品をまじまじ と見る度胸はなかなかないので、これらは頭が割り切れてから観ることにして、 次の展示室へ。
展示室に入って圧倒。目。目。目。目。壁一面。目。圧倒されます。そし て巨大なDOB君・・・なのかな?「とり・みき」さんの漫画にしばしば出て くるあらゆるキャラクターがごちゃごちゃになった1つの化け物みたいなもの がテクスチャーマッピングされたような巨大バルーンが見えます。遊園地に迷 い込んだよう?休憩所も見えます。これは・・・規模の大きさを如実に物語っ ていますね。
驚きをそのままに次の展示室へ。まず、大きな花のパネルが目に入ります。 半分規則的に、半分ランダムに配置された花たちが1枚の絵画的な味わいを持っ ています。カワイイ。このパネルの展示は金沢市(確か)だそうで。こういう モノを持つ自治体に住みたいもので・・・(そういえば金沢にはオーケストラ もあるしね・・・)そして、右手には花をテーマにした数枚のパネルによる作 品が展示してあります。印象に残っているのはメタリックなもののみ。あまり 記憶にないということは・・・その程度のものなのかな(苦笑)
ひとます、大まかに展示の流れを追うべく、味わいを残して次の展示室へ。 ここには、「かいかい」と「きき」ちゃんが鎮座しています。近づいてみると、 本当によく出来ている・・・。これは、どうやって作っているのか・・・?と 考えつつ、巨大なパネルに描かれたDOB君(すごくノイズが乗っているよう な感じ)を挟んで、不思議の森のDOB君があります。これは既出とのこと。 これが公園に置いてあったら楽しいだろうなぁ・・・と思いつつ次の展示 室・・・は、ありません。通路になっています。ここには、フィギュアの完成 形(1/5)が展示してあると同時にビデオクリップが上映されています。
さて、だいたい一周したので、次はゆっくり、じっくり観てみることにし ます。
さて、今回の主な製作工程等々がわかるので、まずは壁掛けのビデオクリッ プを見て回ることにします。これが、けっこう長さにムラがあったり、話が古 かったりするので、見た方の印象はマチマチだと思います。私は我慢して全部 のクリップを制覇しました。・・・腰が痛かったです。・・・一番みんなが面 白い、と思ったであろう話は、フランスで「かいかい・キキ」ちゃんが展示さ れた時の一連のストーリーだと思います。また、展示会が始まってから作った フィルム「展覧会初日のイベント」等々もあって中々面白かったです。
その後、適当に気に入った絵・フィギア等々をじっくり見ることにしまし た。やっぱり、壁一面の目玉は圧倒されるのと、後々大変な高値になるヒロポ ンちゃん・・・ではなく、その変形プロトタイプ、まあ、プラモデルも売って いるのですが、変形した飛行機などの作品の出来はなかなかのものです。ちな みに、その飛行機は元が女性なので、女性の体の色々な部分がそのままになっ ているのですが、そのフィギアの正面にあった壁掛けのビデオの会話はかなー り放送できない度が高かったです。
さて筆者は体力がなく、待ち合わせもあってバテバテだったのでこのへん で一度会場を出てお買い物をすることに。奈良美智展と大きな違いを感じたの はこの売店の一角でした。すべての製品が売ることを前提として作られている 感が強く、このへんがチーム感の強い村上隆ならではだなぁ、と関心すること しきり。製品ばかりを買うのはちょっとしゃくだったので、高かったけど限定 ポスターを買いました。(実はこれは後で額探しが大変で、額縁の方が高くつ いたのでした。)
まま、商品を手渡すのを忘れて後から店員さんが追いかけてきたことはさ ておき、会場を後にしたあと常設展に向かいました。常設展は美術館の奥にあ り、入ったらすぐにドカーンと大きなオブジェがあります。また床には展示品 が。入ってすぐにこういう展示物が待っているところが「現代」美術館と名乗 る維持を感じさせます。展示は1階は主に日本人作家の現代美術、2階は日本 外国問わず作品が展示してありました。
筆者は訳あって香月泰男さんに縁が(実際の縁ではなくて^^;)あるの ですが、偶然この美術館で香月さんの作品を発見し、ちょっとうれしい気持ち に♪。順路的には、いくつか現代美術の黎明期の作品を順番に見ていった後、 美術のテーマの移り変わりの順にブースがあり、それぞれのテーマに合った作 品がブースの中に展示してあります。
当時のメモを紛失してしまったのでちょっと忘れてしまいましたが、金子〜 さんという版画家さん、有名どころで池田満寿夫、横尾忠則等々は気に入りま した。全体的に1階の作品は小さい物が多く、奇抜なオブジェは少なめでした。
これが、2階になると豹変します。天井の高さはドーンと3倍は高くなっ たでしょうか、全体的にオブジェ中心のラインナップに変わっていきます。オ ブジェの傾向としては比較的前衛的な物が多く、「なんじゃこりゃ?」感が強 いです。ちょっとこの中では気に入った作品はなかったのですが、ウォーホー ルや、有名な色違いのマリリンモンローの版画?等もあってちょっと驚きまし た。
最後の最後に待ち受けている作品は、デジタルの数値の移り変わりの速い もの遅い物が織り交ざって、時の無限性を示唆している巨大作品です。規則性 があるのでしょうが、ハタから見ているとランダムに動いているとしか思えな い、ちょっとした生き物のようなデジタル表示の数字の動きは見ていて、一種 禅でも組んでいるかのような精神状況になります。筆者はあいにく時間がなかっ たのでしばし見てから会場を後にしましたが、椅子が置いてあるので、時間の ある方は思索にふけるのも良いでしょう。
こうして、現代美術館を後にしましたが、地下には読書スペース等もあり、 非常によくできた美術館だな、と思いました。イベントチェックして再見!