先日、精神病院の閉鎖病棟に入院ハメになりました(って自分で希望したんで しょ?)。その一部始終を記録することで後生の役に立てば(立たないって)と 思い公表するに至りました。(2000/03/09)
うちの地元では朝6時、昼12時、夕方5or6時、夜9時にサイレン、という か音楽がなるのだが、それにブチキレる。室内を破壊する。あいにくイスがあっ たのでそれまで動員してしまう。浴室のガラスも割る。(後から書いてるから かなり冷静(笑))
「こりゃマズイ」と思い親の所へ。バイトの女の子も、日頃見せない動 揺というか、恐怖におびえ、狂った表情におどろいている。親と話して、電話 してもらって、とりあえず、地元からいちばん近い精神病院へ行く。そこに付 いたころにはけっこおちついていたが、「サイレンがぁ〜」と嘆願する私。
どうしても入院して、安静した眠りが得たいと嘆願。とりあえず明日入 院することになった。今日は家に帰って。。。寝たっけ?ってくらい眠りは浅 い。
昼前に入院。入ったはいいが(ヒマヒマ)^1000
昼食。カレー。病院食にしてはまあまあ
あまりにも暇なので病院の本棚を物色すると、伊丹十三「小説より奇なり」を発見。 やた、と部屋に連れ去る。
その間に何回か検温。その後お医者さんの検診。けっこう若く、F1中継の 河合ちゃん似。
夕食は田楽。まず〜。捨てる。
夜9時消灯。が3時くらいに目がさめてなんだか悲しくなる「なんで自分 はこんなに苦しまなきゃいけないんだろう」とうい気持ちから、だんだん病棟 の人全員そうなんだと思うと、なお悲しくなる。それをみて看護師さんが睡眠 薬をくれる。そのあと、ダヴィンチの記事で詠美さんと一緒に出てた小説 「PUSH」のことを思いだす。なぜかBGMは雪国(吉幾造)のツインギターのオー トリバース。それでなんとか眠れた。
検温の人に起こされる。昨日の睡眠薬がよくきいたようだ。検温、検尿、 採血とこなす。朝食は芋の味噌汁。ひさしぶりにさつまいもの汁を食べたよう な気がするなぁ。なんかしらんが隣(食堂で食べるのでアル)の人はなんでも食 べるみたいなので塩辛を食べてもらう。することがないので、朝の連ドラを見 る。あの京都弁はやっぱり変だ。京都の人間をうかつにも1人入れているから 際だって変に感じるのか?
部屋にもどって伊丹本を読む。てもちぶさたなので、いろんな姿勢で見 たり、病棟内をうろうろ歩きまわったりする。けっこうカワイイ看護婦さん発 見。こんなとこで恋が、始まる、、、わけがない。精神病院の閉鎖病棟だぞ! (笑)
伊丹本にあきてきたので、看護師さんに「(もってきた)本読まさせてくださぃ〜」 と嘆願。2冊ほど確保する。
お医者さんの診察。大学病院から来てるらしい。ちびまるこちゃんの青 筋でてたぞ。なぜかHPLXの話しになる。「通ですね」ってそんなたいしたもん ではないと思うのだが。しかし、なぜそんな話になる?
本にもあきてきたので、「CDもいいでしょ〜」と嘆願。「周りの人に取 られる可能性があるから、移動の時とかには詰所に持ってきてね」と注意の上 でゲット。しかし、CD聴きだしたら余計にヒマヒマ感がつのる。
ついにしびれを切らして、「帰ります」と宣言。けっこうひきとめられ る。あたしってそんなに変ですか?(変です)
おやつの時間。週に2回おやつを購入できるらしい。この時点で帰るつも りなので1品しか買わない。と、「1品だけでいいの?」と言われる。よっぽと 滞在させたいらしい。その後検温。
外出の時間というのがあった。敷地のグラウンドを動けるだけ。端には 看護師さんがいて着実に見張っている。でも、すごく寒かったので、陽の照っ てる時間だけを狙って外にでる。看護師さんとおはなしすると、ここは2交替 制らしく、夜よびだされることもしばしばとか、たいへんですねぇ。
自宅に帰るよ〜と電話すると、「今日は無理だから明日にして」と言わ れる。ガーン。まあいい、伊丹本はここにいる間に読み切ろう。
再び伊丹本を読む。なんだかもったいない気がするのでCDと書籍は同時 に味わわないようにする。ああ、なんてセコイ作戦。
主治医(院長さん?)の先生の検診。「だからはいるときに、本当にいい んですねってあれほどいったでしょ」、と言われる。だって、あの時は、、、、 「帰るんだったら心電図やっときましょう」と急遽、取ることが決まる。
なんかねむくなってきたので寝る。
「心電図とりますよ〜」と起こされる。心電図の機械にはなんか PCMCIA-TypeIのようなスロットがついていたが、それかどうかなんてことは聞 いても無駄そうだったので聞かなかった。
またねむくなったのでちょっと寝る。
ふと気がつくと目の前に食事が!夕食(昼食の記述が抜けている)はブタ 肉にケチャップをつけたのと、ポテトサラダ。どちらもこれでもか、というく らいまずい。あと春雨。変な取りあわせやなぁ。
やっとこさ伊丹本を完読する。ので次は宮台真司「それが答だ」に移行。 部屋に、宮台さんの本を置いて、なんとなくデジカメで撮りたいような景色作 りをする。意味なし。
テレビで所さんの「笑ってコラえて」をやっていたので全部見る。1日の うち見たい番組って少ないんだなぁ、とつくづく思う。
9時消灯。今日もやっぱり3時くらいに目がさめた。なんでや。今回は悲 しくならなかったので、自発的にクスリをもらいに行く。しかし眠れない。の で、しかたなく起きたままでいることにする。1日開始の6時まで、ひたすらCD を聞くことに集中する。なんか6時くらいに眠くなる。遅いんじゃ〜。
「朝食ですよ〜」と看護師さんに起こされる。今日はやっと出られるぅ〜。 とりあえず朝の検温。姿勢を変えながら本を読んでいるとなんか異音が、、、 なんと長い間つれそってきた万歩計てくてくエンジェルがお亡くなりになって る(;_;)ガーン、ショック。
親がくるまでひたすら宮台本を読む。
親がやっときた。部屋の持ち物、詰所にあずけておいたもの、私物所に あるものすべて回収。この時HPLX200がみつからなくてちょっとアセる。
閉鎖病棟からおさらば、さびしそうにおじさんが一人みおくってくれた。 いちおう人々に頭を下げながら出る。
入院費用などの精算。あまりにも期間が短かったので最初にあずかる保 証金で足が出る計算になった。(笑)。帰りはタクシーで実家まで帰る。ああ、 やっとシャバだ。
五体満足な人間が閉鎖病棟に入るもんではナイ、と思った。2日間が4000 時間にも感じられた。とてつもなく長く感じた。それと、「自分だけじゃない んだという思い」がした。これだけしてやっと体感できた。
家に帰ってから「キレ」た時の傷跡を隠す作業をする。具体的には破壊 した所を隠す。部屋の内側は見た目重視ということで、奈良さんのポストカー ドを拡大コピーしたものを使用する。なかなかいい感じ。でもピンがちょっと 邪魔かな。(しかたない) 日頃目にしない表側には100円ショップのポスターで 十分。(笑)
しかし人間とは不思議なもので、外に出るとまたキレそうな気や、死に たくなるような感じがわきあがる。なぜだろう。また入れってことかなぁ?