宮台真司

1959年生まれ。東京都立大学助教授。東京大学博士課程修了。社会博士。現代日本のさまざまな社会風俗を社会的に考察する稀代の社会学者。

著書

基本的に読んだもののみを掲載しています。[*]はオススメ、[-]は未評価ということです。●は筆者が所持していないことを示しています。 その他(対談など)

宮台真司と私

初めてこの人を見た時はいつだったろうか。確か「朝まで生テレビ」の 「援助交際」がどーたら、という議論の時に出ていたのだったと思う。(同時 に藤井良樹氏も出ていた) この時、会場にいた女子高生を味方につけ、いわゆ る「ブルセラ」を擁護する発言は非常に印象的だった。(彼は著書で、「自分 でしかけた電波ジャックだった。だから誰もが見る最初30分以内にうやる必要 があった」と語っている。確かに電波ジャックだったのだ。

最初に読んだ本は「野獣系でいこう」だった。とてもブ厚い本で読み終 るまでには相当な時間を要した。が、かなりの充実感があった。この「マゾ男 優から文部官僚まで」を相手に見事なまでの論戦をくりひろげていた。この男、 かなり切れる、それが印象だった。

その後諸事情により、実家に戻ることになった。することがないので、 本を読みあさっていた。そこで色々な本を読みあさり、ひたすらデータを集め た。「意味なき世界をどう生きるか」。精神状態の悪かった私に強力なパンチ をたたきつけた。この時、もう宮台信者と化していたような気がする。

しかし、彼は救ってはくれない。当然だ、宗教ではないのだから。しば らく彼は読者のことを全然考えずに理論を展開してきたという。しかし、そう してはいられないような事件が起きた。彼の愛読者であった少年が「意味なき 世界を生きぬく」ことを放棄、つまり自殺したのである。このころから彼は自 分の読者に向ける態度を変えてゆく彼の言葉で言えば「癒し」が入るようになっ たのだ。(要するに、今までの彼は、読者を不安においこんで、さあやってみ ろ、という態度だったのである)

(2000/02/15)

私は今だに宮台信者だ。彼はいやがるかもしれないが。しかし、強度、 濃密さを手にするためのヒントはここにあると考えている、そういう意味でい えば信者とはちょっと違うかもしれないが、そのキーを見つけ出そうと必死な のである。



ある方に指摘されて気がついたのだが、この彼の言説は岸田 秀と非常に 似ている。だが少し違う。(岸田氏のページにも併記しておくが)その違いを書 くいてみよう。たとえるなら、宮台は刃物で、岸田は鈍器なのである。宮台は 何かしようとしているが、岸田は何もしようとしない。宮台は(比較的言葉)を そのまま使おうとするが、岸田は簡単な言葉で書こうとする。こんなところだ ろうか。しかし、ここでもし、言説にダメージがあるとするならば、この2者 のダメージは同じだろう。これは筆者の偏見かもしれないがそう思う。

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