オススメ図書には[*]がついています。読んでほしい本、という意味でありま す。また、"->"マークの付いているものは別のページヘ移動します。
以前、というよりはるか昔の話(笑)Asahiパソコンに連載されていたリレー エッセイ(エッセイ?)である。実は私はこの文章をけっこう見ていたことがあっ て、「なつかしいなぁ」と思いなが手にしたのである。清水義範のひねくれっ ぷりが出ているような気がする。幸範さんの単々とした語り口もまた楽し。確 かで兄弟そっくりやね。
内容は、兄弟で連絡を取って、何かしらのプログラムを作るというのが メイン企画であった。が内容は古い。そういうプログラムの組み方もできるに はできるのだが、同じ環境を整えるのは現在では考えにくい。本の色々な所で 今の機械事情に関するコメントがあるが、それも役には立たない。連載、大判、 文庫の順を辿っているので、古いのはしかたないであろう。まあ、そのへん一 切考えないでおいても、まあ読めるので、普通の読み物として見ることをおす すめする。これを読んでパソコンをマスターしよう!などと思わない方がいい。
さまざまな風俗体験のある著者の日記、というか体験記、というか半生 を書きとめていた文章である。 描写は細かいというより、なんとなく不安定 なロジックの上に成り立っているというか。ある種客観的な文章だが、官能小 説としても見れないこともない。自慰をするには十分すぎる、客観的ながらも、 ジューシーな味わいもある不思議な文章である。
内容は官能小説といえばそうかもしれないなぁ、と思うが、彼女の書く 文章はしっかり芯を通しているように見える。たとえどんな仕事(風俗)に勤め ていてもプライドは捨てないというような感じ。彼女の到達点というのは私に はわからないのだが、極めて割り切りのできる人なのだろうなぁ、と思った。
とにかく「終りなき日常を生きろ」の完結編ということである。おおま かに説明すると、自己でも他人でも社会でもない第4の認証…世界に対する認 証…つまり、あらゆることにもくっすることのない認証が必要だと。そんで、 そうするために世界の特異点、つまり通常では表現できないような部分、をサ イファと言い自分自身がそうなることが必要だと。で、これは「終りなき日常 を生きられない」人に向けて書かれているわけです。
内容的にはかなり難解だと思います。多分上の説明のかなりの部分が嘘 かもしれません(笑)。結局の所、まったりと生きられない人のサルベージをこ の本でしているのだと思いますが、それはやっぱり簡単なことではないわけで す。個人個人にとてつもない要求をしている。確かにこの本にあることは、う かつに踏み込むべきではない所を避けるための手引ではありますが、その道は 険しい。まったりと生ることは才能?が必要なのかはわかりませんが、この本 で述べられていることはそれ同等の努力を必要とするのではないかと思います。
これは私の主治医をしていた人の言葉ですが「宗教とかあるけど、個人 の意見をそこに委ねてしまうようなのがあるから気をつけてね」。ねこじる作、 ぢるぢる旅行紀で「カーストがあったら決められたことだけやってりゃいいん だから楽だろうな」結局、自分が自分であるためには相当の努力が必要なわけ です。そこにたどりつく道は険しい…。世の中楽じゃないですね。
ばななさんと奈良さんのトリビュート作品(謎)。奈良さんの絵はちょっ とハテナ?と思うところもあるがけっこうマッチしていると思う。ばななさん の文章はかなり心地良かった。しかし文章が変な所で折り換えされているのは 邪魔だな、と思った。(実はここに何かあるのかもしれないけど…)最後の文章 が平坦になっている所は後から書き足したのかな?と思った。
基本的にばななさんの文章は「やすらげるか」「安息できるか」という 極めてシンプルなことで好きかどうか決まると思っている。この作品はそうい う観点から行けばかなりクオリティは高いと思う。ばななさんが好きであろう 見えない力がたくさんつまっているような気がする。難点は高い所だろうか? 早く文庫化して気軽に読めるようになって欲しい。
はい。美里さんの最新作です。とりあえず帯のコピー。「感動のエッセ イ集」だって。何でもかんでも感動、って付けりゃいいというものでもないと 思うが。「命」がどんだけウケたか知らんが、なんか傾向がかたよってよくな いぞ。で内容。美里さんはノータッチということで、とりあえず文章の順序も ノータッチという前提で話を進めます。大きく分けて、「家族に関すること」 「その他」「創作に関すること」というジャンル分けがなされています。まあ これは悪くない。読んでいてそれほど不自然さは感じなかった。実際見てみる とかなり書かれた時期はバラバラなので、美里さんがいかに一貫した文章を書 いているか、というのがよくわかる。(時々「あれ?」と思うこともあるけど)
比較的読んでいて心に止まったのは「夜の中の夜」「レモンと檸檬」の2 作品。とりあえずチェックしておいたのはこれだけ。読書後でも比較的印象に 残っているのは、愛猫クロのことだろうか。美里さんに猫。なかなか意外な感 じがしたのだった。
最後の文章は東さんについてのことだった。うーん。最後にするには重 すぎるような…。読者も絶望させてどうする、と思った。
当初、このページでは文字けの本に限定しようと思ったのだが、この漫 画のクオリティの高さ、そして気になるオビの文句(文庫版です)から急遽書評 を入れようと思った。しかしなぜに春菊さんはこんなに身勝手な男性を描くの がうまいのだろうか?この作品は春菊さんが20代のころのもの、ということな のだがとても信じられない。主人公の心理描写はまったくもって凄いと思う (まあ、主人公が男性であるということに起因しているのかもしれない。まあ 男はいつまでたってもガキのままということか?)
さて、気になるオビの文句とは何か?「春菊ワールドの最高峰」という この言葉である。あとがきで「後はIQ下がってるから」とあるが、確かにこの あたりの作品が最高峰なのかもしれない、と思わせる。当然最高峰を越えたか らといって作品の質が落ちているというわけではない。当然それなりの成熟さ が生まれてきているのである。とにかく、この本に詰まっている緊張感という のは2度と生みだすことができないような鋭く、きわめて張りつめているもの である。あながち、帯の文句は嘘ではない。
私はばななさんの本を読む時はもののたとえとして「やわらかさ」を求 めているような気がする。ソファの上のここちよいクッションのような。しか し、コラムやエッセイとかになると、そのやわらかさというものが増すのだが、 やわらかすぎて逆に心地悪いということもある。多くの文章はやわらかすぎて イマイチ気持ちよく眠れないといった雰囲気か?
また、どういう意図なのかよくわからないが、実際の時期などを無視し た文章配置になっているが、逆効果になっているような気がする。急に文章が 締まったり、やわらかくなった時(だと思う)にはたいてい年月が飛んでいる時 である。個人的にはバラバラでも時期順にやってもらった方が理解(?)が深ま ると思った。
その中で一番気に入っているのは「海外に向けた仕事」一連の文章であ る。ほどほどながらタイトな文章。ある種冷たくも見えるが、しっかりとした 暖かさがそこにはつまっていると思う。
最後に。ばななさんは「マリカの永い夜/バリ夢日記」の評価に御立腹の 様子であったが、なんか言いたい放題言っている人がいる。その名は福田和也 氏であるなぜか手元にある(買ったのだ(笑))「作家の値うち」という本で「ア ルゼンチンに取り巻きと言って、デッチ上げた小説」と評している。何か言っ てあげてください(笑)。(オマエも人のことは言えまい、と言われてもしかた ないですが(苦笑))
写真でみる彼と違って、文章の東儀秀樹はかわいい。かわいいにも色々 なニュアンスがあると思うのだが、そのかわいさを指す別の言葉が浮かばない。 まあ、かわいいのである。新書の音楽本と言えば芥川也寸志「音楽の基礎」と いう名著があるが、それの雅楽版と言って差し支えないだろう。私が雅楽全体 を知っているわけではないので、明言は避けるが、雅楽を聴き楽しむのに十分 な知識が得られるであろう。特に西洋音楽に慣れ親しんだ者には「へー」っと 思わせること満載である。
色々発見だったことを述べてみると、東儀秀樹は宮内庁で勉強していた、 音楽をやる人間が舞をやったりする、雅楽師は雅楽のすべての楽器に精通しな くてはならない、日本でも昔から12音の音楽があった、5音の音階になってい るのは5という数字には中国の五行説が関連しているのではないか(これは東儀 氏の考え)、音取という形でチューニングを行うが、これは単なるチューニン グではなくでなくて音取という1つの楽曲であるということ、その音取の時は、 笙の音に併せる。理由は笙の音が決められた音しか出せないから、武満徹は雅 楽楽器の曲も書いているが、他の現代音楽などと比べてもいい響がするらしい、 などだろうか。これでもごくごく一部である。
今から作曲をしてみようかな、という若い者たちにとっては大きな道し るべとなるに違いない。イケてる本である
ひさしぶりに泣いた。ただよくある映画で感動して泣いた、などという ことは本質的に違う。なんだか、自分のキツい部分がそのまま投影されていて、 涙を流さずにいられなかったのだ。これで泣かなかったら自分はただ自己否定 をしていることになりかねない。ただし泣いたのは最初の30%くらいであった が。
この本の大半は彼女が右翼として活動(というより試行錯誤だろうか)し ている様について書かれている。彼女が"生きる"という道筋を選ぶようになっ たのは「サブカル時代」も大きかったこともあるかもしれないが、右翼活動に どれだけエネルギーを注いできたかというのが、よくわかるページ割りである。 自称アマノジャクの私としては、それを真正面から見ることはできなかったが、 「確かにそういうのもありなんじゃないか?」とも思った。生きていくことは 本当に苦しい。だから人は「宗教」などを求めるのである。(私も生きていく ことが苦しいと思っている一人である。ある人に「宗教にハマろうなんて思わ なかったの?」と言われたことがある。今となっては「それもありかな?」と 思ったりもする。なにかにすがる、そのこと自体は非常に簡単で、助けを求め るには一番楽な方向なのかもしれない。
そして彼女、雨宮 処凛、は活動を通じて、独立というか自立というか、 何かしらの道を見つけたようである。そして今もその道を辿っている。
私はきっとこの本を何度も読むだろう。
「書きたい放題」の方に書いてない、というか書き忘れたのだが、今年 の11/05、宮台先生がうちの街を訪れ、講演&パネルディスカッションをしてく れたのである。その会は「良いおかあさんになるための会(うろ憶え)」であっ たので、会場のたった一人だけ若いにーちゃんがいて自分がとても浮いていた。 まあ、サイン貰って、写真撮ってもらったから収穫大、なのだが。
なぜこんな前フリをしたのかというと、その時の演説のテーマがもろに この本のテーマであったからだ。書かれた(読みおろし)部分は「酒鬼薔薇事件」 で犯人の14歳の少年が逮捕される前後のものである。読みおろしということも あってか、重複している所が我慢強く読んで行けばこの本の趣旨は理解できる はずである。しかし私は根気がなかったので、最初だけをちょっと読んで挫折、 この本は寝かされることになったのである。しかし演説を聴いた後、読みなお してみたのだが、非常にスラスラと読めた。同様の演説のない方はぜひ我慢し て一度通読してほしい
通読するのたいへんだ、という人のため、この本の大まかな道すじは示 しておこう。「母親が専業主婦だと、どうしても子供のことに集中しがちで、 コントロールしてしまいがち、それは子供に悪影響(バカがうつる)なので、そ ういう生き方はやめて、自分のために生きるようにしなさい。そして試行錯誤 している自分を見て、子供たちがそういう大人を見て自己決定能力を高めるよ うになるであろう」ということと「今の教育制度は戦後直後の古い価値観のま まで、このままでは酒鬼薔薇のような少年を増やしてしまう傾向にある。なの で教育システム(宮台先生の考えによれば、クラスを撤廃、カリキュラムは自 分で選ばせ、子供に試行錯誤させることによって自己決定能力を高める)を変 えてゆく必要がある」というとことである。
あと文章の中で気になった所を抜粋。
「(息子の家庭内暴力に疲れ息子を殺した父親が、家庭では自分と同じ ような将来を歩まなくてもよいと言っていたことについて)僕の家も父親が東 大だし、祖父も東大。家族的プレッシャーはあるわけです。だけどオヤジはも のわかりのいいふりを演じ、好きな大学院行けばいいと口ではいう。それでも 子供のほうは、親の期待や内心でいだいている価値観を見抜く。口先だけを制 御しようとする単純な処方箋では対処できないなぁ、と、ちょっと暗い気持ち になりました。」〜よくわかります…この気持ち。
「なぜ片親の子どもにはすてきな子が多いのか」〜自分の回りにそうそ う片親の人がいるわけではないが、中学高校の時に友達だったA君は片親だっ た。確かに一種独特の魅力を持っていたと思う。
鈴木光司氏「援助交際するようなおやじの世代はすごく未熟な大人がいっ ぱいいるなって気がするんです」〜鋭いですね。しかしそうすると私は未熟児 なのかもしれない(といっても援助交際をしているわけではないが)
以上。
「超整理日誌」の続編である。素直に「U」と書かずに「インターネッ ト云々」と書いているのでわかりにくいかもしれないが、続編です。若干「超 整理法」シリーズとかぶってる部分が多くなっているな、という気がする。ま あ、人間処理能力には限りがあるので仕方ないとは言える。しかし、かなりの 割合でその部分ただそのままではなくて若干進化している。(電子デバイスの 進歩にはこちらで対応しているようである。
またそれだけでなく、感性豊かな先生らしく、色々な文化論を見せてい る。例えば「ミーハー的「魔笛」論」などである。このへんの感性を日誌にす るあたりが山根一眞さんと違うところかな、と思った。山根さんの場合はひた すらに電脳を楽しんでいる子供のようである。ちなみにあとがきによると、こ の本は1996年度の超整理日誌として見てもらいたいとのこと。先見の明がある のはとても経済学者とは思えない(笑)。
「超整理法」でおなじみ野口先生の「超」シリーズである。この本はま だネタがあったのか、色々と目新しいことが書かれている。やはりこの人はウ イットに富んでいるなぁ、と思わせる部分が多数。で経済学の先生ながら、 「ああ、この人は理系の頭脳をしているんだなぁ」と思う。そういう人があの ような超整理法を編み出したというのは、理系としての能力だけでなく、すご く感性に富んでいるからなのだろうなぁ、と思う。(だからこそ、風の谷のナ ウシカ評を書いているのかもしれない)
同時にこの本の続編についても書いているので、そちらも参照してくだ さい
やっとこさこの本を読み終えた。この本のできた時期はキッチンが出て それほどたってないくらい、「TUGUMI」の連載してる頃って書いてあったから、 けっこう古い。この前は「体は全部知っている」を読んだこともあってかギャッ プが激しい。一言で言うと「幼い」。そしていくつものエッセイそれぞれがデ クレッシェンドしているような。曲に例えると「バーン」って終るんじゃなく て、フェードアウトしているような。そう思いませんか。なんかそれぞれの曲 が終るのがいとおしいような。
本の構成としては、著者自身が選曲した曲にあわせたエッセイ。なんだ か全然知らん曲ばかりだが。ばななさんの装丁でおなじみの原マスミさんの曲 が多いようですね。まあ、本人のCDは見たことがないですけど…。あれだけば ななさんに影響を与えている、というには聴いてみたいなぁ、と思うがまあレ コード屋に行くとクラシックや俗なCDばかり見てたりして、なかなか買うには いたらないのでした。
あと短篇だからといって時間がバラバラに読んだのは失敗だった…。や はり本を読むにはいい環境で読むのが一番ですな…。
あといらん自己ツッコミが多いですね…。まあ、交友関係の間の話が多 いからそう思うのかもしれない。(そうか?)
この本は"家出"の啓蒙書である、が、"家出"の捉えかたが違っている。 人格改造としての家出、文中の言葉で言えばポジティブな家出なのである。私 も持っているが、以前「完全失踪マニュアル」という本があった。(この本の 中でも参考文献に挙げられている)。これも「完全自殺マニュアル」同様、い かにして失踪するか、ということのみを考えて本が作られているが、この本は そういう本ではない。あくまで、自分自身をキープしたまま、自分のまわりを 変えていくか、ということに主眼が置かれている。
ある時思いつめていた私は「家出したいんですけど…」という相談を某 掲示板でした所、こういう本があるけどどうでしょう、という質問もした。そ の点について答えは「この本はザル(役に立たない)」という一言だけだったが、 確かにザルかなぁ…、という気もしなくもない。あえて著者が読者に考えても らうためにワザと書かないでいる部分はあるとは思うが、ここは逃げてるなぁ、 と思う部分もある。たとえばメールの話。ログが取られるからね。ネットを使 おうとすると、よっぽどのことがないかぎり本気でかかられると足がつく。
まあ、本気で消えたい人には失踪マニュアルの方をオススメします…。 こっちは労働意欲マンマンの方へ…
とりあえず、この本は本気で働きたくない人があまり手にするものでは ありません。第一恥ずかしくてレジまで持って行けないでしょうけど、ここは 勇気を振りしぼってみましょう。基本的に働かないで生きるためのハウツーも のではなくて、だめ連の人間にしばし見られる「いかに金をかけずに凄すか」 ということの啓蒙書である。この文章を書いている時点で「だめ連宣言」もちょっ と読んでいるが、それに比べると、あくまで著者が2人だけ、ということで比 較的読みやすいように思われる。とりあえず筑摩書房だから探しやすいし、こ の本から手に取ってみるのがよいでしょう。とりあえず、ためになる(?)のは 新薬の人体実験のバイトはやるまでにずいぶん時間がかかる、生活保護という テもあり、ということだろうか。基本的にぜいたくが身についている私にはあ まり約にはたっていない。修行したほうがいいのかなぁ。
何だか読後感というのが一切ない。なんとなく、ボーっとテレビのバラ エティ番組を眺めていた時のようだ。ボーっとしてるから何度でも読めそうな 気がする。
でも、読みやすいのはいいことかもしれない。まずページあたりの文字 が少ない!文字と文字との隙間が極端に空いているためだ。イラストと漫画も 豊富に含まれている。ので、そこだけ拾い読みしてみるのもいいだろう。一応 誉めてみた。
買うべき書物かどうかは判断しかねる。自分の脳でしっかりと判断して 欲しい。以上。
まあ、タイトル通りの内容である。親を憎む手紙が多い。「あなたACじゃ ない?」と指摘された私ではあったが、ちょっと内容がヘビーすぎた。巻末で 触れているが、この手紙の男女比は8:2で女性の方が多い。私は、はてどうな のだろう、と、思う。女性が多いのは「耐えることの美徳」日本に浸透してい るからかもしれない。
私は今、家事手伝いの身である。といっても家は自営業なので一応きち んとした仕事である。今の所給料云々の話はしていない。仕事をする時はネコ をかぶっている。地の自分は絶対見せないようにしている。
そういば彼女を実家に連れて帰った時、「らばるすさん、今(親に見せた) ような態度だったらかっこいいのに」と言われた。この歳になって改めてその ことを思い出した。私は親に対してもネコをかぶり続けていたのではないだろ うか?一体本当の自分は何なのか。さっぱりわからない。
現在のカツラ事情ついて語った画期的な一冊。まあ、はたで見ている分 にはもうし訳ないがおかしくて笑ってしまう(笑)著者の経験を元に、現在カ ツラ産業の矛盾点に切り込んでいる。しかしイニシャルとはいえ誰でもわかる やろ!というような会社名にしてあるのはすごい。抹殺されないのだろうか (笑)
著者は育毛剤を信用していないそうだが、新製品のリ●ップについて書 かれている。ハゲを食い止める程度の効き目しかないらしい。
最後に口コミで情報が広がることのまずないカツラの弱みに(あそこの カツラいいんだよーとか言う人っていないでしょ?)つけこんだカツラ産業(特 に大手2社)のやり方を批難している。ハゲでお悩みの方、特に若い人(カツラ 代というのはとても高い!1つで20万円はするそうだ!)は必読である。
しかしカツラをつけてる人のことをカツラーというのはどうにかならな いもんかね。
第1章は、美里さんが作家としてやってきた上でのできごと、考えてきた ことを収録。第2章は窓のある書店を舞台(?)にした、さまざまな本の論評。 第3章は人物をピックアップして、その人物の性格・書籍などに関する論評。
特に面白かったのは、1章「欲望のリアリズム」。収めらているのはすべ て(?)短篇なのだが、それでも長い方。話を読んでいて、「うーん、やっぱり 美里さんて唯幻論者なのだなぁ、と思った。あと3章「荒木経惟」について書 かれている部分。読んでいて「あれ?これは…すごく郊外論っぽいなぁ、と思っ たこと。毎度のことながら美里さんの文章はキレがあってとてもステキ♪
えかった〜。
初めてらもさんの小説を読んだ。とてもクリアで像が極めてくっきりと 描かれている。しかしそれは現実でなく仮想の世界にある。だから科学の本の 明晰さとはちがう。それは、時々挟まれる極めて学術的な(?)文章のせいもあ るかもしれない。読んでいるうちに時々ごく自然にその情景が浮かんで来る。 こんなのは久しぶりなような気がした。
話はアル中になって病院に入院して出て来るまでのお話。その間に色々 なエピソードが挿入されるような形式を取っている。女性作家の作品を多く読 む私には「おれ」という主語が印象的であった。一番面白かったのは病院を抜 け出し、戻って来るまでの一連のエピソードかな。かなり通し読みのせいか気 分はちょっとふにゃふにゃ。
テーマについて話す。要するに対談集なのだが、テーマは次から次へと しりとりになるようにして対談を行う。コンセプト的には惜しくも終ってしまっ た「らもチチ魔界ツアーズ」の辞書に聞けというのとあまりかわりなし。テー マは一応自発的に決めているのだが、どう考えても無理やろ、というつかがり がけっこうある。
本の裏表紙にあるように、下ネタとドラッグネタが多い。素直に笑える 所が多くて対談集なのでヒマな時にサササーっと読んでしまうのがいいかもし れない。
読んで字の如く古本マニタ(オタク?)の生態についてくわしく書かれて いる。もっと深くすると、古本市での本をめぐったしのぎあい、氏がいかにし て古本に目覚めたか、そして古本と人生とかなりディープな所へ話は進む。
また唐沢氏の珍本のコレクションが写真付きで見ることができる。しか しそれにしてもホラー物、少女漫画系、貸本、性についての本が多いなぁ。 (それこそが"トンデモ"な本?)。また氏の所蔵している本の数は15000冊とか。 はぁ〜。